脂漏性皮膚炎とフケの関係
(これまでの状況)

フケと脂漏性皮膚炎について、皮膚に住む微生物叢との関係について、あまり分かっていなかった。

 

(今回明らかになったこと)

遺伝子解析技術、特にシーケンス手法やバイオインフォマティクスツールを使って、皮膚の疾患と微生物群集の関係が分かってきた

 

本記事を読むと、上の2点について、大まかに知ることができます。

紹介する論文
タイトル

フケと脂漏性皮膚炎に関する新しい展望:細菌と真菌の皮膚微生物相から学んだ教訓

 

掲載誌
Eur J Dermatol. 2017 Jun 1;27(S1):4-7. doi: 10.1684

 

著者
Luciana Campos Paulino 1

 

所属
1Centro de Ciencias Naturais e Humanas (CCNH), Universidade Federal do ABC (UFABC) Avenida dos Estados, 5001 - Bangu, Santo Andre - SP, 09210-580, Brazil.

概要
人体には複雑な微生物群集が生息しており、それらは私たちの健康のさまざまな側面に良い影響を与えており、病気の発症にも関係している可能性があります。

 

原因の分析技術の進歩、特にシーケンス手法やバイオインフォマティクスツールの進歩は、この分野の進歩にとって重要です。

 

皮膚からの微生物群集は免疫応答を調節し、病原体から宿主を保護することができ、いくつかの皮膚状態との関連を裏付けるデータもあります。

 

フケ脂漏性皮膚炎を含みます。

 

何十年もの間、それらはマラセチア酵母に関連していると考えられてきました。

 

ただし、微生物の役割は解明されておらず、その病因はよくわかっていないままです。

 

本レビューでは、フケと脂漏性皮膚炎の最近の発見と、皮膚微生物叢との関係について説明します。

 

 

 

まとめ~SDとフケに皮膚の微生物群集(特にマラセチア)が関係している

(今回明らかになったこと)

菌を培養せずに菌のゲノムDNAを増やし、シーケンスを決定することで菌の種類を特定するPCR技術とバイオインフォマティクスツールを使って、皮膚の疾患と微生物群集の関係が分かってきた。

 

マラセチアは、SDとフケ症の症状悪化に関係している。

しかし、皮膚に住む他の細菌集団の関係も、重要で理解が必要である。

 

 

●管理人コメント

PCR技術とバイオインフォマティクス技術の進歩で、今では、詳細な解析できるようになっています。

マラセチアが、SDやフケ症に関係していることは間違いありません。

しかし、常在菌であるマラセチアを単純に排除すれば、病気は治るという単純な問題ではありません。

 

皮膚に住む微生物群集が免疫応答を調節し、病原体から宿主を保護することもできるデータもあり、マラセチアと微生物群集の関係をもっと理解する必要があります。

 

今後、その関係性が、もっと解明されれば、症状改善に役立つ情報が発見されるかもしれません。

 

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